野麦学舎祭
- 上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke

- 8月4日
- 読了時間: 3分

今年もやります。野麦学舎祭。世界で一番峠に近い劇場を舞台に野麦イササを踊ります。
標高1300mの真夏の天国、野麦学舎の夏祭。野麦の踊り唄「イササ」が半世紀ぶりに息を吹き返した夜から早3年、少しづつ踊れる人、唄える人が増えてきました。盆踊りとしては、難しい唄、難しい踊りだと思います。キャッチーで単純な踊り唄だったら、もっと流行っていたのかもしれません。でもイササは野麦の集落だけで唄い踊られ、誰か他所の人に見せるわけではなく、ただ自分たちの日々の幸せを願い踊られていました。当時の人々には流行りなんていう概念はなかったんだろうな。そこには人間の営みから生まれた芸能文化の根本的な美しさを感じてしまいます。
日本の各地、山間部の集落にはそういう唄が無数にあります。いや、ありました。今や失われてしまった唄が無数にあるのです。叔父の本「ひだびとの唄」に記録されている飛騨民謡の半分以上はもう歌われていません。
平成の大合併、経済的差別、過疎化はこういう小さな文化を人間自らの手で人間から奪っていきました。「仕方ない」とだけ言い残して。
すべての唄を生きた唄として今に残していくのは無理かもしれない。でも僕はイササに出会ってしまった。あのカセットテープの唄に出会ったその瞬間から、この唄は自分が覚えなければ、この先誰も歌わないだろうなと思ったんです。そんな衝動に突き動かされ、半分は使命感的な心持ちで唄い続けてきて3年。唄えば唄うほど、味わい深くなっていきます。
イササの独特の旋律と歌詞、チョレーチョレーというお囃子は一度覚えると癖になります。唄を聴くと山が見え、風の音がして笹の葉が踊るのが見えます。
50年前の暮らしには戻れなくとも、今生きてる僕らがこの歌と踊りを残す事ができたら野麦の過去と未来が繋がる。それは人間らしさを残すということだと僕は思っています。文化は差別や戦争から一番遠いところにある人間のゆとりです。
さあえーい よーい よーい
イササ踊りが始まりました あらえんやさのさ さよー踊りやめまいよ 夜明けまで
ちょれーちょれと
野麦学舎祭
8/11 山の日

場所: 野麦学舎
岐阜県高山市高根町野麦372
2025年8月11日(山の日)
開場 11:00 開演 12:00
終演 20:00
<祭協力金>
一人様 3000円
三人様 7000円
駐車場 500円
(※駐車スペースに限りあります。乗合にご協力ください)
<出演>
◎ 谷口裕和 x 曽爾テラワキ
◎ PLUTATA x GIANT STEPS x 石丸だいこ
◎ 中ムラサトコ x タカダアキコ
◎ 上の助空五郎 with フレンズ
◎ Tan-Ton! (長井望美 + Alan Patton)
◎ まんだだ
◎ ヴィレッジ音楽塾(カワリモノ&more)
◎ スターシーダーズ
◎ ポン骨兄弟
◎ 郷たくとひろみ&樹木だいこ希林
◎ 2B
◎ 野麦盆踊りオールスターズ
<DJ>
◎ Koji
◎ Driftwould

<装飾>
◎ TSUCHINIKAERU
<体験教室>
◎ 東静岡アートラボ
◎ mute craft
◎ NyuとRide
◎ aun
◎ nodoka
◎ 飛騨の民謡に感ける会
<出店>
◎ のむぎ食堂
◎ 野麦の焼き何処
◎ 野麦そば
◎ 広島焼 福耳
◎ おんど
◎ わっこカレー
◎ サノライス
◎ ASOBIBA / SOSHIKI
◎ flamant
◎ 仙太郎下駄
◎ トライバルアーツ
◎ ノトトヒダ
& more...
<後援>
高山市・高山市教育委員会・(一社)高山市文化協会
<補助>
高山市文化活動支援事業
<主催>
野麦学舎保存会




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