花形演芸大賞
- 上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke
- 4月15日
- 読了時間: 3分
更新日:4月16日
このたび、国立演芸場主催の花形演芸大賞令和6年度の金賞を受賞しました。昨年の銀賞に続きとれた賞ですのでとても嬉しいです。
ヴォードヴィリアンとして、音楽と演芸の狭間で舞台に立ち続けていたら、徐々に自分らしい表現になってきて、それが運よく寄席演芸の世界に馴染んだのかもしれません。ヴォードヴィルは形(かた)の無い芸です。師匠もいません。未だ雲をつかむような毎日ですが、それでも誰もやってない芸をやろうと、探して続けています。形のあるような、ないような、ふわっとわんだふるわーるど、つまり全力で力まないショー。自分でも何を言ってるのかよく分かりません。。この感じ共感できる方、募集中。
花形演芸大賞とはどういうものなのかはこちらに詳しく説明されています。
僕は演芸の世界では色物(いろもの)と呼ばれる立ち位置です。寄席では落語と落語の間に色物が入ります。浅草・東洋館ではボーイズバラエティ協会の寄席に定期的に出演しています。音楽ライブ、落語会、講談、浪曲の会などにも呼んでいただいたり、あとは専ら自分で打つ企画ライブです。全国津々浦々、以前は海外も、色々な場所でライブをやってきたのが良かったなと今は思います。どんな現場でも楽しんでもらえるような、尚且つそこに自分らしい表現(メッセージ)を混ぜ込んでいく。ヴォードヴィルは英語では vaudeville、元々はフランス語の voix de ville、街の声という意味があります。世界一洒落た風刺芸なんです。
僕は舞台では、日本語でジャズやボサノヴァを唄い、ウクレレを弾きながら合間にタップを踏み、マイムで物語を語り、帽子を空中に踊らせ、ただただふわっと唄っています。大きい力強い声で唄いたかった時期もありました。でも向いてないなと思うようになり、だったらとことん力を抜こうと、声を張らずに唄うように意識するようになりました。もしかしたらウクレレという楽器がそうさせたのかもしれません。評論家の方に”ふわっと異色の芸”と書いていただきました。風刺は聴かせるより、聞こえてくるものだと思っています。
お洒落くそ野郎にはなりたくないけど、芸は(表現は)洒落てるほうがいいなと。これまで見てきた様々なアーティストさんが芸でそれを見せてくれました。
感謝したいのは、演芸場やライブハウス、これまで歌わせていただいた全ての場所とそこの店主さん。企画者、プロデューサー、木村万里さん、そしていつも足を運んでくれるお客さんに心から感謝したいです。現場が無ければ、お客さんがいなければ僕のヴォードヴィルはあり得ませんでした。続けられませんでした。
芸人仲間、友達、家族にも感謝しています。ありがとうございます。またこっからだな、頑張ろう。世界一洒落た風刺芸、ヴォードヴィルを目指して。

6/22 に受賞式を含む花形演芸会スペシャル寄席が紀尾井小ホールであります。もうすぐチケット予約の発表になると思いますが、国立演芸場のホームページからご予約どうぞよろしくお願いします。
明日4/16は高円寺JIROKICHI
カラゴロ Caragoro Show
飛騨民謡を唄うショーです。ボッサ演芸、バンド編成でやります。民謡を唄うようになってから、演芸にも深みがでてきたなと思います。今年は飛騨民謡の音源アルバムを制作、リリースします。ライブをぜひ聴きにきてほしいです。

予約詳細
4月26日は 横浜にぎわい座で今をときめく浪曲師、真山隼人さんと曲師・沢村さくらさんとの空五郎の会です。真山さんも花形で金賞とりました。
予約はにぎわい座ホームページより。

4月29日は 南千住の泪橋ホールにて、独演会です。
こちらも是非お越しください。

予約詳細
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