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記憶と記録

また旅が終わった。


3日間に渡ってのライブツアー。京都、名古屋、浜松を3日で移動した。まるでコロナ前にタイムトリップしたかのような旅だったが、本当にできて良かったなと思う。「有観客でのライブができて良かった」と最近よく耳にする。「有観客」も「ライブができて良かった」という表現もきっと今しか使わない言葉だろうと思うけど、今しか体験できないからこそ、このコロナ禍に過ごしためっちゃ楽しい3日間というのは自分の脳にしっかりと記録され、何年後もきっとあの頃なぁと思い出すに違いない。


写真ツギタケイジ


今回のツアーは大学生のワタナベナオさん(以下なおちゃん)が企画してくれた。つい2週間前まで自分主催でのボサノヴォードヴィルツアーを終えたばかりだったので、誰かが企画してくれるというの本心ありがたい。年上だろうと、年下だろうと、同世代だろうと呼んでもらえる事にはいつも心から感謝します。


なおちゃんは19歳で、今は京都の美術大に通う女子大生。13歳(中学1年生)の時から自分の好きなミュージシャンを自らブッキングして、企画して、集客して、イベントを成功させてしまうという女の子。


写真ツギタケイジ


彼女が高校2年生のときに初めて僕は呼んでもらい、今回は2回目。家族や友達、お店(モノコト)のサポートも素晴らしいと思うのですが、何よりもやっぱり、なおちゃんの存在、性格、行動力が人を動かすのだと思う。一応言っておくと、僕も呼ばれたらどんなイベントでも出ていくわけではないのです。面白いと思うから出演するわけです。面白いことをやるのに歳は関係なくて、経験だけあっても人が集まるわけではなくて、企画に大事なのはアイディアだし魅力だし、タイミングと熱量だと思っています。なおちゃんはそんな要素を自然に纏っていて、幼少期からの記憶と記録の積み重ねがそのまま楽しい自分と場所に繋がっている気がします。


あまり褒めすぎると良くない気がするのでこれぐらいにしましょうか。でも本当に楽しかった。



今回のライブは、なおちゃんの演出でお芝居仕立てになっていました。月を見ようと出かけて、人に出会い、一緒に散歩をして、道に迷ったり、映画館に入ったり、それはそれは楽しい夜の物語でした。

gorey cafe

一緒に旅をしたミュージシャンは、シンガーソングライター小田晃生(以下コーセイ)。なお企画には僕よりもずっと前から出演している先輩。元々よく知っている彼だけど、改めてこの3日間、コーセイの歌をじっくり聴けて良かった。生で聴けて良かった。自分の身体は喜んでいるのが分かった。


「小田晃生の歌は子どもみたいに楽しくて、中央線の最終列車のように静かで、一人暮らしのアパートのコタツみたいに優しい。」


写真ツギタケイジ



コーセイの歌とギターが本当に好きなんだな僕は。コーセイの声とマイクとの空間、ギターのサウンドホールとマイクとの空間。あの空気感は誰も置き去りにしない優しさがあって、心地良すぎて、涙がでる。自作の早口言葉が楽しくて、子供も大人も一緒に歌ってる。2人で移動中の車の中でした会話とか、コーセイが旅中に観てしまったB級ホラー映画の話とか思い出すと笑ってしまう。まったく、すごいアーティストだな。天才弾き語りスト。spotifyで彼の世界が聴けます。




また褒めすぎてしまったかもしれなない。けど、とにかくみんなでコーセイのインスタライブを聴こうよ。毎晩歌ってるよ。なぜ歌い続けるか、彼のライブを観たら分かるから。



ザ・ツリーポット

今回の企画者なおちゃんと、相方のアカギ萌絵ちゃんの2人ユニット。

この19歳ユニットが秘める可能性は宇宙ぐらい広すぎて、僕もまだ掴めてないがとにかくすごいと思う。オリジナルの歌と曲、演奏にも驚いた。さらに両方とも演劇やってるからか、舞台慣れしていて物怖じしない感じが初ライブとは思えなかった。歌と言葉、ギター、ピアノ、鉄琴やリコーダーや鳴り物の使い方も面白くて、本人たちは前座として謙遜していたけど、もっな聴きたい思ったお客さんは多かったはず。今後が本当に楽しみな2人です。


写真ツギタケイジ


褒めるなら褒めるだけ褒めようホメスギス


空五郎は今回もヴォードヴィルをやりました。

今の歌、ウクレレ、朗読、踊り、パントマイム。なお企画の演出にうまくのっかれた気がします。


写真ツギタケイジ


写真ツギタケイジ



記録はここまで。あとはあのライブ空間を共有した皆さんの記憶に委ねます。


京都gorey cafe、名古屋モノコト、浜松エスケリータ68の協力とご来場いただいたお客様に感謝です。ありがとうございました。




なおちゃんお疲れ様。ありがとう。どんどん楽しいことやってください。心から応援します。大学も頑張ってね。



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