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昼も夜も 無事終演

9月23日
読了時間: 4分

更新日:9月25日

浅草二日宵 Night and Day/昼も夜も。きく麿師匠との会が終わった頃に嵐は去っていった。台風ほど文字通り「上の空」なものはないね。毎年必ずやってきて、何にも忖度せず、マイペースに進路をとり、少し滞在したかと思うと、いつの間にかいなくなっている。去ったあとの青空の美しさよ。



2日間で4公演、夢のような時間でした。天候には振り回されましたが、とにかく楽しかったです。やり切りました。遠方からのお客様には殊更、気苦労をおかけしてしまいました。申し訳なかったです。またやりますので次回をお楽しみに。ご来場くださったお客様、出演者の皆様、劇亭様、スタッフ様、ありがとうございました。


 



初日の昼は松廼屋八好(幇間)さんをゲストに。花形演芸会で再会してから、早々に実現した共演でした。幇間という芸を知っている方も知らない方も楽しめるお座敷芸の数々、艶っぽいネタまで、大満足の内容。僕らの共通点はパントマイム、無言劇という身体表現を経験したことが今の芸に繋がっているという、不思議ですが、なるべくしてこうなりましたねぇ(笑)と楽屋で話しました。コラボ楽しかったな。




夜は大阪から、桂あやめ師匠(新作落語)をお迎えしました。落語は女にはできないと言われた時代に、創作落語で挑み男女間の垣根をばっさばっさと笑いで越え、開拓してきた超かっこいい方です。新幹線騒動のまくらから、「フレンチ寿限無」と、「アタックナンバ~一番」の2席、アニメの名シーンを身体を張って落語に、大爆笑でした。男らしいとか女らしいとか、上方と江戸とか関係ない、しなやかな強さをいつも師匠から感じます。大雨の中、2人打ち上げしました。次の日のにぎわい座公演も無事にできたそうで良かったです。12/26 歌舞伎町の永谷ホールで、姉様キングスの会にも空五郎、出演決まりました。お知らせまで。

 

 





2日目の昼は、桂小すみ(音曲)さん。ついにこの共演が叶いました。音楽とは音を楽しむと書きますが、小すみさんはそれを軽々と体現しながら、長唄の良さを同時に伝え、そしてさらに笑いに変換してしまうというまさに天才、音楽芸のディーバです。和と洋のミックス具合が絶妙、表現は違えど同じことをやろうとしている身としては大変、刺激になります。長唄から、隅田川組曲~ナイル編~、尺八でLa Vie en rose。素晴らしさと、馬鹿馬鹿しさと、可愛らしさに感動しました。共演曲は、東京音頭、郡上かわさき、Night and Day(小すみピアノ)と極上のコラボレーション。これからも色々な曲、音楽ネタができそうな可能性が見えた日。ありがたいです。また、何かやりましょう。小すみさん、寄席にもこっそり観にいきたい。

 



そして夜、最後の公演。夕方は台風が関東上陸し、まさにピークを迎えていた時でした。山手線が止まったらやめようかなと思いましたが、判断するのが非常に難しい時間帯でした。きく麿師匠が前日の北海道での落語会を終え、朝無事に飛行機

が羽田に着いたと連絡をもらい、開催できると判断しました。遠方から予約してくださっていたお客様には気苦労をかけてしまい本当に申し訳かったです。大雨の中、命がけで来てくださったお客様とはもう勝手に運命共同体のようなものを感じてしまい、残された道は楽しむ他になし、異様な盛り上がりでした。師匠は新作から「殴ったあと」をかけてくださいました。商談後に食事をする旅館で、部下にちょっかいをだす部長、男色のはなしかと思いきや、旅館の仲居さんが加わり、急展開。仲居さんが自分の過去、ダメ男との出会いを浪花節で語る。師匠の浪曲もうまい。外の雨音が聞こえなくなるほど大爆笑でした。

あやめ師匠もそうですが、新作落語(創作)で勝負していくというのは、誰もやったことのない噺をかけるわけですから、その怖さというのは尋常じゃないだろうなといつも思います。創る才能があるからこその芸ですが、創り続けるからそれが未来の古典になっていくんだなと、きく麿師匠をききながら思います。僕に寄席への切符をくれたのは、きく麿師匠です。

 


4公演、ゲストを迎えつつも流石に続けて唄うのは疲れましたが、今は気持ちいい、まだ夢の中にいるようで、ふわふわとしています。



 

自分がやった演目は、毎日少しづつ変わりましたが、こんな感じ

 

Night and Day /夜も昼も

Cheek to cheek

Life is cabaret /人生はキャバレー

ボサノヴァ演芸(あんたがたボサさ、アヒル、イパネマ、憂鬱はもうえんやさ)

口トロンボーン🪊

What a difference a day made/昨日までが嘘みたい

洒落男

トマト ~あとはうれるだけ~

スプーン芸

高山音頭(飛騨民謡)

能登麦屋節(能登民謡)

ヨイトソレ(飛騨信州民謡)

ペイパームーン

帽子芸

12番街のヴォードヴィル

 

出演者さんとの出会いを語りながら、地元の高山の話もしながら、全力で力を抜いて唄いました。

 

ヴォードヴィルは、ヴォードヴィリアン、10人いれば10通りのヴォードヴィルがあります。簡単に言えば演芸ですが、様々な芸を組み合わせて独特の世界を作り上げていける、世界一洒落た風刺芸です。

 

こういう企画で、また色々な芸人さんと混ざって自分のヴォードヴィルを創っていきたいな、面白くなりたいなと思います。

 

ご来場ありがとうございます。今後とも御贔屓に、このヴォードヴィルをよろしくお願いします。9/27はにぎわい座で、独演会。稽古しなきゃ。

 

空五郎

 
 
 

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