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執筆者の写真上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke

そばにいたい

子ども劇場って知ってますか?

1966年に福岡市から始まったというのは最近知ったんですが、自分が子どもの頃(1980年代)に両親が地元の高山市でも団体を立ち上げ、プロの児童劇団やアーティストを呼んで子供向け、大人向けの様々な演劇作品を会員のために上演してきました。基本的にはNPO法人で、利益よりも子供と大人が文化芸術を通して共に育ち合うための市民活動が目的です。小学生から中学生の頃まで人形劇団プークや、劇団風の子、青年座、わらび座とたくさんの作品を観た体験は自分の今の表現にも大きな影響を与えていると言っても過言ではありません。ヴォードヴィルという音楽と演劇の架け橋のような表現で今生きているのも、子供の頃の楽しかった舞台の記憶が無意識にそうさせているのかもしれません。


2021年11月28日(日)岐阜中部西こども劇場さんに呼んでいただき、上の助空五郎の独りヴォードヴィルショー「そばにいたい」を上演しました。


今まで都内の子ども劇場さんに呼んでいただいた事はありましたが、地元の岐阜県は初めてで嬉しかったです。


「誰かとそばにいると、必ず何かが起きます。気になったり、緊張したり、近づいたり離れたり、怒ったり怒られたり、優しくして優しくされて、それでもし一緒に遊びたくなったら、、きっといいことが起きます。人と人が一緒にいて感じ合う感覚が失われそうな時代に、どうやったらそばに居られるか、どうやって遊ぼうか、一緒にやってみようよ。」


というわけで、いつものように歌とマイムが行ったり来たりする僕のヴォードヴィルの始まり始まり。


「キャバレー」

いつもこの歌からショーが始まります。人生はキャバレー。


「リズム遊び」

会場と一緒に手や身体を叩いて音を出す、ボディーパーカッションからのサンバ曲。


「Opato」

「カモシカカモ」

の2曲を演奏。


「スプーン芸」

スプーン2本で演奏する芸ですが、毎回子どもたちが目の前に集まってきます。


「額縁」



この作品は大道芸でよくやっていました。JRというフランス人の写真家がイスラエル人とパレスチナ人の笑顔の写真を撮り、それを互いの街中に貼りまくるというアート作品を知りヒントを得ました。宗教が原因で戦争している国同士の人々が街中の笑顔写真を見た時に、その被写体の笑顔がどちらの国の人なのかは分からなかったそうです。それぐらい人種も見た目も似てる人たちが喧嘩させられている現実。初めて会う似たもの同士、同じ人間が笑顔になるにはどうしたらいいかなと思いできた作品でした。ご協力いただいたお父さんに感謝。額縁の縁は「えん」と書きます。出会ったら縁ができますね。


「ペイパームーン」


空五郎18番の歌とパントマイムの作品。

今でも、どこでやっても大好きな作品です。

モントリオールのヴォードヴィルイベントで優勝した時にもこれをやりました。


「猫と戦争と平和」朗読マイム

1時間のショーで、少し大人向けの内容もありました。この朗読は最近よくやっています。色々な話がありますが、全て自分の体験を元にしたお話です。今回は家で一緒に暮らしている猫とソーシャルディスタンスのお話。今回の一番伝えたかったメッセージがこれでした。何年も一緒に暮らしているのに全然なつかないうちの猫と僕の間には何年も前からソーシャルディスタンスがあって、でもそれは僕と猫が一緒に暮らしていくために考え保っている距離であって、コロナ禍での押しつけられた社会的距離とは違う。子供たちに何か伝わったかな。大人が変わらないと子どもの世界も変わらないと思い、あえてやりました。


「帽子芸」

帽子ジャグリングのパフォーマンス


「Pandemic Love」 

最後は出来立てホヤホヤの新曲を歌いました。



観てくださってありがとうございました。子ども劇場、親子劇場の存在のおかげで「劇」という、人間にとって大切な芸術が守られつづいている事に意義を感じ、感謝しています。


岐阜中部西こども劇場さん、ありがとうございました。お元気で。また会いましょう。


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