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執筆者の写真上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke

あってもなくてもいいものを配る精神論


今、あってもなくてもいいものを配る精神論

安倍政権改め、劇団ギフト券の待望の新作が発表されました。「アベノマスク2」。コロナウィルスの影響による経済対策として旅行券、和牛券、魚介類券に続いて、予想外での期待を裏切る「布マスク2枚」を全世帯に配布という前代未聞の怪作が発表されました。

座長・安倍晋三首相率いる劇団ギフト券がデビューからわずか2週間あまりで世界に与えたインパクトは計り知れません。各国のコロナ経済対策の中で最も目を引くこのマスク2枚、庶民から馬鹿にするな!と猛烈な怒りを買いながらもなぜか腹を抱えて笑ってしまうブラックジョークのセンス、さらにはシリーズ化することで「え?次は何?」と期待値が鰻登り状態の、2020年最注目の存在となりました。

新作が早くも楽しみですが、笑ってばかりもいられません。ここでちょっと考えてみました。この状況で、あってもなくてもいいものを配る精神は一体何だろうと。ここからは僕の考えです。

この世界が危機に瀕している最中、政府がまるで無策のような思いつきを連発するのも限度があります。1,2回ぐらいは許容範囲かもしれません。でもシリーズ化するこの感じって何なんだろうと思いました。何か意図があるんじゃないかと。理由があるんじゃないかなと思わずにはいられなくなりました。

馬鹿だ、馬鹿だと言われながらも、政治家です。官僚です。いわゆるエリートと呼ばれる人たちもいます。日本に対する世界中の理不尽な権力者たちにゴマをすり続け、日本を守るために金をばら撒き続けてきた人たちの考えることです。彼らの持論、メソッドがあるはずです。馬鹿じゃできないのです。

今回の劇団ギフト券シリーズの最終章のゴールはやはり「選挙」だなと思いました。

次の選挙で勝つことは、どの政党にとっても大事なことです。でもどうやって勝つかは政党によって大きく違いがあると思います。どんなやり方でもいいからとにかく勝つ事が大事な自民党にとっては、いかに支持者の期待に応えるかが重要で、反対勢力を分断し、なるべく人々の政治への関心をそらし投票率を下げ、自らの得票率(ファンクラブ)だけで勝つ事をことさら真剣に考えていると思います。

あってもなくてもいいもの=変わらない=現状維持

これが今回の劇団ギフト券シリーズの効果なんだろうと思いました。

安倍政権支持者は、愛国心と安全保障が最重要な層と、富裕層っぽい層と、なんとなく何かやってくれそうな期待だけを抱いている層と、いつも他よりはマシだからの層。彼らにとって、国会議員のスキャンダルや、森友や加計や桜を見る会の疑惑よりも大事なのは「今の自分の生活」なんだと思います。劇団ギフト券のシリーズは、利権が絡む旅行、肉、魚、マスク企業にはお金が回り、支持者には何か仕事をやってる感を与え、暇つぶしの余興を与え、孫たちにお肉券嬉しい!と言わせ、実質は何も変わらないのに何故かちょっとお得感を与えたのです。コロナ対策よりも真っ先にオリンピックの延期日程を決めたのも既得権益のせいでしょう。この危機の最中にも支持者の現状維持を見事に保っているのです。

自分も含めて、今の安倍政権を批判している人たちのほとんどはそもそもが非支持層ですから、それも現状維持で変わらない。さらに言えば、今回のささやかなギフトショーで無関心層にラッキーと思わせればしめたもので、好感度は上がり、もしかしたら得票率も上がるのかもしれません。

それでも、コロナウィルスは国境、人種、年齢、思想、貧富の差を超えて誰にでも平等に感染します。いつまで平気でいられるでしょうか。この安倍政権が本当に僕らの命を最優先に考えているとは到底思えません。殺されたくないですね。みんなもう振り回されるのやめて、待ってないで、とにかく自主隔離しましょう。僕もやっとで気づきました。協力して助け合いましょう。マスク2枚届いたら足りてない家族にあげましょう。


最後に劇団ギフト券の主な団員を紹介します。


座長・安倍晋三

脚本家・凄腕ゴーストライター官僚さん

演出家・経団連会長

役者陣:菅義偉(ポーカーフェイス)、麻生太郎(悪役専門)、萩生田光一(事務所加計学園)、河野太郎(元No Nukes)、森まさこ(演歌歌手)、西村康稔(経済学生)他…..

客演:森喜朗(名セリフ「肝心な時にあの子はいつも転ぶ」No mask no future)

最近、別劇団から反旗を翻した小泉純一郎と、その息子の天然キャラと中身の薄さで勝負の小泉新次郎にも注目しています。

新作を待つ。



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